「Google Search Console(サーチコンソール)でURL検査ツールを使っていたら、『割り当て量を超えています』というエラーが出て、もう使えなくなっちゃった…」
こんな経験、ありませんか?
ウェブサイトの運営者にとって、サイトの状況を把握したり、Googleに新しいページの存在を知らせたりする上で、URL検査ツールはとても便利ですよね。それだけに、このエラーが出ると、「サイトに何か問題が起きたの?」「インデックスされないままになっちゃう?」と不安になるでしょう。
ご安心ください。このエラーは、多くの場合、サイト自体に深刻な問題があるわけではありません。今回の記事では、URL検査ツールを使った際に表示される「割り当て量を超えています」エラーの具体的な原因と対処法、そして今後エラーを出さないための予防策まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、あなたのURL検査ツールに関する疑問や悩みがすべて解決するはずです!
URL検査ツールで「割り当て量を超えています」とは?
割り当て量を超えています
1 日の割り当て量を超えたため、リクエストを処理できませんでした。明日、もう一度お試しください。
まず、このエラーメッセージがURL検査ツールに特化して何を意味するのかを理解しましょう。
URL検査ツールは、特定のページのGoogleによるインデックス状況やクロール状況を確認したり、新しいページをGoogleに手動でインデックス登録をリクエストしたりできる非常に便利な機能です。
しかし、この「インデックス登録をリクエスト」という機能は、Googleのサーバーに直接働きかける操作であり、1日に実行できる回数に上限が設けられています。
「割り当て量を超えています」というメッセージは、あなたがこのURL検査ツール、特に「インデックス登録をリクエスト」機能を短期間に使いすぎたために、その日の上限回数に達してしまった状態を指します。
サイトがペナルティを受けたわけではない
「割り当て量」という言葉から、サイトがGoogleからペナルティを受けているのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このエラーはサイト自体へのペナルティとは直接関係ありません。あくまでサーチコンソールというツール、特にURL検査ツールの「インデックス登録をリクエスト」機能に対するアクセス制限であると理解してください。あなたのサイトがGoogle検索で不利になることはありません。
なぜURL検査ツールで「割り当て量を超えています」と表示されるのか?主な原因
URL検査ツールでこのエラーが表示されるのは、ほぼ一択で**「インデックス登録をリクエスト」機能の使いすぎ**が原因です。
原因:短時間での過度な「インデックス登録をリクエスト」
- 新しい記事を公開するたびに手動リクエスト:新規記事を公開するたびに、すぐにURL検査ツールで「インデックス登録をリクエスト」をしていませんか? Googleはサイトマップなどから自動的に新しいページを見つけてくれるため、毎回手動でリクエストする必要はありません。
- ページの更新ごとにリクエスト:記事を少し修正するたびに、再度インデックス登録をリクエストしていませんか? これも過剰な操作になりがちです。
- 大量のURLを一気にリクエスト:例えば、サイト移行後などに、多数のURLをまとめてURL検査ツールに入力し、繰り返し「インデックス登録をリクエスト」を実行すると、すぐに上限に達してしまいます。
- チームメンバーによる同時利用:複数のウェブサイト管理者やSEO担当者がいる場合、それぞれが個別にURL検査ツールでインデックス登録をリクエストしていると、知らない間に割り当て量に達してしまうことがあります。
URL検査ツールで確認できる「インデックス状況」や「クロール状況」の確認自体は、比較的割り当て量に影響しにくいと言われています。問題となるのは、「インデックス登録をリクエスト」ボタンを短時間に何度もクリックする操作です。
URL検査ツール「割り当て量を超えています」エラーの具体的な対処法
エラーが表示されても焦る必要はありません。ほとんどの場合、簡単な対処で解決します。
対処法1:時間をおいて待つ(最も効果的!)
最もシンプルで、かつ最も効果的な対処法は、時間をおいて待つことです。
URL検査ツールの「インデックス登録をリクエスト」機能の割り当て量は、通常、24時間単位でリセットされると言われています。つまり、エラーが表示された後、半日〜1日程度待ってから再度アクセスすることで、問題なく利用できるようになることが多いです。
- 焦って何度も試さない:エラーが出ている状態で、しつこく「インデックス登録をリクエスト」ボタンを押し続けたり、何度もリロードしたりすると、かえって割り当て量の消費を早めてしまう可能性があります。
- 冷静に待つ:数時間から半日程度、URL検査ツールへのアクセスを完全にやめて、別の作業に集中しましょう。
対処法2:別のGoogleアカウントで確認する(プロパティの共有設定がある場合)
もし、あなたがサイトのプロパティ(サイト)を複数のGoogleアカウントで共有している場合、割り当て量を超過していない別のアカウントでサーチコンソールにログインし直すことで、URL検査ツールを一時的に利用できる可能性があります。
これは、サーチコンソールの割り当て量がGoogleアカウントごとに設定されているためです。
- 注意点:この方法は一時的な回避策であり、根本的な解決ではありません。エラーが出たアカウントでの使いすぎが続けば、いずれ他のアカウントも割り当て量に達する可能性があります。
「割り当て量」エラーを未然に防ぐための予防策(URL検査ツール中心)
エラーが出てから対処するだけでなく、日頃から予防策を講じることで、快適にURL検査ツールを利用できます。
予防策1:URL検査ツールを使いすぎない(最重要!)
これが最も重要な予防策であり、ほぼ全ての割り当て量超過エラーを防ぐことができます。
- 緊急性の高い場合のみ利用:URL検査ツールの「インデックス登録をリクエスト」機能は、あくまで補助的なツールだと認識しましょう。
- 新規公開記事:公開後、サイトマップを送信してもなかなかインデックスされない場合など、本当に必要な場合にのみ利用する。
- 重要なページの更新:大幅なリライトや内容変更を行い、すぐにGoogleに更新を伝えたい場合に限定する。
- クロールエラーの修正後:クロールエラーを修正し、Googleに再クロールを促したい場合に利用する。
- サイトマップを最大限活用する:Googleはサイトマップを重視します。サイトマップを常に最新の状態に保ち、正しくサーチコンソールに送信しておけば、Googleは自動的にサイトをクロールし、新しいページや更新されたページを発見してくれます。手動でのURL検査はあくまで補助的なものと考えるようにしましょう。
- 不必要なリクエストは避ける:ちょっとした誤字脱字の修正など、軽微な変更で毎回リクエストする必要はありません。
予防策2:チームでの利用ルールを決める
複数のウェブサイト管理者やSEO担当者がいる場合は、URL検査ツールの「インデックス登録をリクエスト」機能の利用について、明確なルールを設けることが重要です。
- 「緊急時以外は、特定の担当者のみがリクエストを行う」
- 「新規記事公開時のリクエストは、公開から〇時間後に1回だけ」
- 「一日にリクエストするURLの数は〇件まで」
このようにルールを設けることで、全体の割り当て量を守りやすくなります。
予防策3:WordPressプラグインなどの自動リクエスト設定を確認
WordPressを使っている場合、一部のSEOプラグインが、自動的にURL検査ツール(またはそれに準ずるAPI)にリクエストを送信していることがあります。
- 使用しているプラグインの設定を確認し、意図しない自動リクエスト機能が有効になっていないか確認しましょう。
- 信頼できるプラグインを選び、定期的に更新して、予期せぬ動作を防ぐことが重要です。
よくある質問 (FAQ)
Q1: URL検査ツールのエラーは何時間で解消されますか?
A1: ほとんどの場合、24時間以内にリセットされます。数時間で解消されることもあれば、丸一日かかることもあります。焦らずに待つことが重要です。
Q2: エラーが出ている間、サイトがインデックスされないままになりますか?
A2: いいえ、必ずしもそうではありません。このエラーは「あなた自身がURL検査ツールから手動でリクエストできない」という制限です。Googleはサイトマップや内部リンクなどを通じて、通常通りあなたのサイトをクロールし、インデックスし続けます。手動でのリクエストができなくても、Googleの自動処理は継続されますのでご安心ください。
Q3: 割り当て量を増やすことはできますか?
A3: 残念ながら、一般的なユーザーが個別にURL検査ツールの割り当て量を増やすことはできません。Googleが公平性を保つために設定している制限ですので、その範囲内で利用する必要があります。
Q4: 毎回URL検査ツールで同じエラーが出るのですが、どうすればいいですか?
A4: 毎回エラーが出る場合は、あなたのURL検査ツールの利用頻度が高すぎる可能性が高いです。本記事の「予防策」を参考に、利用習慣を根本的に見直しましょう。特に「インデックス登録をリクエスト」ボタンのクリック回数を大幅に減らすことが重要です。
まとめ
GoogleサーチコンソールでURL検査ツールを使っているときに「割り当て量を超えています」というエラーメッセージが表示されても、決して慌てる必要はありません。これは、あなたが「インデックス登録をリクエスト」機能を一時的に使いすぎたことによる制限であり、あなたのサイト自体に問題があるわけではありません。
今回の記事でお伝えしたポイントをまとめると、以下のようになります。
- 原因は「インデックス登録をリクエスト」の使いすぎ:これがほぼ唯一の原因です。
- サイトへの悪影響はない:検索順位やGoogleによる自動クロールには直接影響しません。
- 解決策は「待つ」こと:24時間程度待てばリセットされます。
- 予防が重要:緊急時以外は手動リクエストを控える。サイトマップを最大限活用し、自動でのインデックスを待つのが基本です。
このエラーは、URL検査ツールをより効率的かつ賢く使うための良い機会でもあります。今回紹介した対処法や予防策を実践して、これからも快適にGoogle Search Consoleを活用し、あなたのウェブサイトを成長させていきましょう!
コメント